2018/12/30 22:46



・挫折したサラリーマン時代

最初に就職したリクルートキャリアでは、大阪配属でした。正直最初は自分ができなすぎて半分鬱でした。ただ、当時のマネージャーは向き合うことから逃げない人で、”自分に都合の良いお客さんしか、今アポいってないでしょ。今売れてないのはそこが課題だから、全部苦手なお客さんだけにアポ入れて”と言われ、無理やり自分の苦手なことに向き合わさせられました。そこからはマネージャーに毎日呼ばれて怒られて、”どうしてそんなに伝わらないの”と泣きながら一緒に考えてくれました。


・壁への向き合い

言われたことは図星だったのと、マネージャーの熱意を受けて、“こんなやつ採用したの誰だ”と散々言われてきた社会人人生を、変えたい・乗り越えたいと思ったんです。また、この年度が終わるまでに成果が出なかったら辞めようとも決めました。気持ちが変わると行動が変わって、今までなんとなくやっていたことを改めたんです。昔から自分がやると言ったことをできないことがすごく嫌で、そこに火がつきました。そしたら売れて、その後表彰されるようにもなりました。



・逆算思考でリクルートを退職

大阪勤務から東京勤務に異動した後、自分のやりたいこととの違和感が生まれました。キャリアカウンセリングの資格取りに養成講座に行き始めたのもこの頃です。仕事と勉強であまりにも忙しかったため付き合っていた彼と別れたりもしました。


キャリアカウンセリングを学ぶ中で自分の人生も考える機会が多くなり考え、起業家である父と祖父に相談をしたところ。事業を成長させるためには大体3年かかると言われたこと。30までに結婚して子供も作りたいと思ったこともあり、27歳で退職に至りました。ここは自分のキャリアからの逆算でした。


・心を解放した瞬間

今年の初めにQ-Shockというメディアに出てから考え方が変わりました。それまでは、こんなこと言ったら叩かれるかな?とか親のことを話したら申し訳ないかな?と思ってました。自分の過去や怖さはなかなか話せなかったんです。でも、メディアでありのままの自分を解放してみてから振り切れました。この一年カッコつけるのやめたんです。


その時、自分にも”話せたらよかったのに”という瞬間がいっぱいあったことに気づけたんです。意思決定する時に、話を聞ければ人生を失敗しなかったのにと思います。自分でも資金調達をするとき・社会人一年目で病んでいたとき、わかるよその気持ちって言ってもらえるだけで救われたのに、ダサいと思って言えなかったって。


そこから数ヶ月後にオンライン相談サービスの”そうだんドットミー”を立ち上げました。


・今の思い

今の事業(そうだんドットミー)以上にやりたいことがないんです。物欲もないのでバイアウトも考えていない。悩んでいる全ての人に、生きていることに価値があること、辛い経験とかマイナスの感情自体価値があることを伝えたいです。


自分に価値がないと思っていたこと自体が価値がある。

自分自身が受け止められなったことに価値がある。

自分への虚無感が痛烈にわかる。

だからこそ、同じ想いの人の気持ちがわかる。


母親が3回離婚しても価値。クソみたいな男にひっかがっても価値。不安自体が価値。インスタ映えしない人生だった自分だからこそ、そういう世界を作っていけると思っています。


■プロフィール

群馬県出身。中学時代はバスケ部主将。地元の高校卒業後、短大へ入学し、保育士と幼稚園教諭の資格を取得。短大卒業後、法政大学キャリアデザイン学部に編入。卒業後はリクルートキャリアに新卒入社し、人材紹介部門のRAとして活躍。2017年3月にリクルートキャリア退社。2017年8月にposiwill株式会社を設立し、代表取締役に就任。国家資格のキャリアコンサルタントを保有しており、ミレニアル世代のキャリア事業を手がける。現在はオンライン相談サービス”そうだんドットミー”を運営。