初めまして。 先日の TRYPEAKS ローンチイベントにて MC を務めさせて頂きました。 市木 絵理香と申します。 私が今回、この MC を務めさせていただくことになった経緯、そして私の中での挑戦につ いて書かせていただきます。

・ずっといた宮崎県

生まれてから 27 年間、ずっと宮崎県に住んでました。宮崎県の駅もないような田舎の地で 生活していました。 そこで育った私の夢は役者になること。 高校演劇から始まり、舞台の上で貰う拍手に魅了されあっという間に芝居の虜に。

チャレンジする為に、宮崎から出たい気持ちと宮崎から出たくない気持ち。 その 2 つを自分の中に持ったままなんとなく宮崎で生活していました。 そんな私は、いつからか自分に言い訳をして、宮崎から出なくていい理由を探すようになっていたのです。

それがどういうことなのか、そんな事を考えることさえせず、宮崎の芸能事務所でお仕事を させて頂き、その事への満足感から自分が一番挑戦したかった事に目を向けることもせず、 27 の誕生日を迎えました。宮崎と言う場所は、私にとって「自分を成長させてくれる場所」。 宮崎を出なくていい理由とともに私は居場所を手に入れた気がしていた。

・焦り

今になって考えると、宮崎を出なくていい理由を探すために全部まわりのせいにして環境の せいにして逃げ続けていました。 挑戦する事への不安で私は私を誤魔化し続けていました。 気付けば 27 歳。自分の言い訳を肯定して、挑戦することから逃げるには充分な月日が経っていました。しかし、それと同時に焦りもあったのです。

本当にこれでいいのか。

年齢を重ねる毎に、挑戦する事への恐怖や不安は増していました。でも、年齢を重ねる毎に 気持ちは焦るのです。 何故動かないのか、動けないのか、日々自問自答の毎日でした。

・恩師からの一言

そんな事を日々悩んでいた時、いつも参加していた演技ワークショップである言葉に出会い ました。

『一歩踏み出すとはその場からいなくなること』

片足を踏み出すだけでは、踏み出したとは言えない。残した足も離して、その場からいなく なった時に初めて一歩踏み出せる。そういう意味での言葉でした。その言葉がすーっと自分の中落ちたのです。

そして、私は文字通り一歩踏み出すために、上京する事にしました。 27 歳という年齢での挑戦。上京して夢を追いかけること。 もちろん、不安など無くなったわけではありませんでしたが、それでもその言葉が私の背中 を押してくれました。

・出会い

東京という場所は本当にたくさんの出会いがある場所です。 今回、TRYPEAKS でのローンチイベント MC をさせて頂けたのも実績などからの依頼では なく、人との繋がりによるものでした。 自分がなぜ上京してきたのか、何しに来たのか、そんな話の中から繋がりができ、今回の機 会を頂けました。 挑戦する事、挑戦したい事、人それぞれあると思います。 私は宮崎にいた頃、人に話すこともせず 1 人で悩み苦しんでいた事は事実です。結果、思い 切って上京して、自分から踏み出した一歩は自分を好転させてくれたと思います。人との繋 がりや出会いがもっと自分を進ませてくれると思います。

私自身の挑戦は続きます。まだ、始まったばかりです。

市木 絵理香